ジャグラー
公開: 2026年11月1日更新: 2026年11月1日8分

同じ観測比率でも相対スコアは変わる?設定判別ツールを固定入力で比較

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同じ「1/○○」の入力なら、設定判別ツールの%も同じになるのでしょうか。マイジャグラーⅤを選び、各項目の比率を保ったまま、入力規模を1,000G・3,000G・6,000Gへ拡大して比べます。以下は実際のホールデータではなく、当サイトの計算表示を比較するために固定した入力例です。表示される%は設定間の相対スコアであり、実際の設定である確率や判別精度を示しません。

この記事のポイント

  • 同じ観測比率でも、入力規模によって相対スコアの配分は変わります。
  • 今回の3ケースでは、最上位候補も項目別の強調先も変わりません。
  • 表示%の変化を、実際の設定である確率の変化とは扱いません。

今回は何をそろえ、何を変える?

全ケースに共通する条件

機種はマイジャグラーⅤ、開始ゲーム数は0です。BB・RBは現在のツールどおり常に使用し、ぶどう・チェリーは両方とも「有効」をONにします。

各ケースのBB・RB・ぶどう・チェリーの回数は、そのケースのゲーム数と同じ計測区間の入力として扱います。開始が0なので、今回は総ゲーム数と計測区間のゲーム数が一致します。

ゲーム数と各回数を同じ倍率で増やす

Case 1を基準に、Case 2はゲーム数と各回数をすべて3倍、Case 3はすべて6倍にします。

表1:比較に使う固定入力
入力項目Case 1Case 2Case 3
開始ゲーム数000
総ゲーム数1,0003,0006,000
BB41224
RB3918
ぶどう・ON1735191,038
チェリー・ON3090180

ゲーム数だけを増やして各回数を固定すると、回数をゲーム数で割った比率も変わってしまいます。今回はその比較ではありません。

入力回数÷計測ゲーム数の比率そのものを保っています。後で示す分母が、小数1桁への丸めによって偶然同じになっただけではありません。

相対スコア表示はどう変わった?

変わったのは6設定への配分

現行ツールで計算すると、設定別スコアは次のようになりました。すべて相対評価の%です。

表2:入力規模による相対スコア表示の比較
表示項目1,000G3,000G6,000G
設定116.4%15.7%14.6%
設定216.8%17.0%17.0%
設定317.4%18.8%21.0%
設定417.2%18.4%20.0%
設定516.9%17.2%17.4%
設定615.4%13.0%10.0%
最上位候補設定3設定3設定3
表示合計100.1%100.1%100.0%

表の「表示合計」は、画面に出た6設定分の値を足したものです。Case 1・2で100.1%になるのは、各設定の値を小数1桁へ丸めてから足しているためです。計算異常を示すものではありません。最上位候補は丸め前のスコアで判定するため、表示%が同じでも同率候補とは限りません。

設定3への配分は17.4%→18.8%→21.0%、設定6への配分は15.4%→13.0%→10.0%へ変わりました。ただし、設定3である確率が上がった、設定6の可能性が下がった、と読み替えることはできません。

分母と項目別の強調先は変わらない

画面の「入力値一覧」に表示される分母と、項目別の目盛りで強く色付く位置は、3ケースとも同じです。

表3:3ケース共通の入力分母と項目別表示
項目画面の表示分母強く色付く設定
BB1/250.0設定4
RB1/333.3設定3
合算1/142.9設定3
ぶどう1/5.8設定4
チェリー1/33.3設定4

項目別の色付けは、その項目の入力と登録値を比較する表示です。実際の設定を確定した結果ではありません。

合算はBB+RBを読むための表示項目です。総合スコアへ、BB・RBとは別にもう一度加算しているわけではありません。

今回は観測比率・表示分母・項目別の強調先が同じで、最上位候補も設定3のままです。その一方で、6設定への相対配分は変化しました。

同じ比率でも配分が変わる理由

入力回数と期待回数のずれを評価する

計算に使うゲーム数をNとすると、Nは「総ゲーム数−開始ゲーム数」です。各設定の登録分母から、比較用の期待回数を求めます。

expected = N ÷ 登録分母

各項目では、次の式で入力回数とのずれを評価します。

score = −weight × (observed − expected)² ÷ max(expected, 1)

observedは入力した回数、expectedは登録値から求めた期待回数、weightは項目の重みです。max(expected, 1)は、期待回数が1未満なら分母を1にする処理です。

重みはBB・RBが各0.25、ぶどうが0.18、チェリーが0.16です。当サイトが比較用に採用している係数で、実際の設定を保証する値ではありません。

BB・RBと有効なぶどう・チェリーのscoreを設定ごとに合計した値を、ここではraw scoreと呼びます。

今回の条件ではNがscoreへ掛かる

今回の主3ケースでは、使用する各項目・各設定の期待回数がすべて1以上です。入力回数÷Nを観測率r、登録分母の逆数を登録値から求めた発生率pとすると、次のように置けます。

observed = N × r、expected = N × p

これを先ほどの式へ入れると、各項目のscoreは次の形になります。

score = −weight × N × (r − p)² ÷ p

同じ観測率rと登録値pでも、式にはNが残ります。今回のように全項目を同じ倍率で拡大するとraw scoreも同じ倍率になり、差のある設定同士ではスコア差の大きさが広がります。

期待回数が1未満の場合には同じ整理をそのまま使えないため、ここでは今回の主3ケースに限定して説明しています。

raw scoreを相対配分へ変換する

ツールは、6設定のraw scoreをsoftmaxという処理で相対配分へ変換し、%で表示します。softmaxではスコア差に対して指数関数を使うため、差の大きさが変われば表示される配分も変わります。

今回の3ケースでは、入力規模を拡大してもraw scoreの順位は変わらず、最上位候補は設定3のままでした。配分が変わることと、最上位候補が変わることは分けて見る必要があります。

この比較から分かること・分からないこと

確認できたこと

  • 同じ観測比率でも、入力規模によって相対スコア配分は変わります。
  • 今回は最上位候補・表示分母・項目別の強調先が変わりませんでした。
  • 入力規模が式へ影響する理由を説明できます。
  • 小数1桁への丸めにより、表示合計が100%にならない場合があります。

この比較だけでは判断できないこと

実際の設定、真の設定投入割合、判別精度・正答率、必要ゲーム数、実際の設定である確率は、この比較からは分かりません。勝率、将来の出玉、収支、続行・ヤメの判断も対象外です。

今回は回数を人工的に整数倍にしています。追加遊技によってこの比率どおりのデータが得られるかや、実際の出現分布を調べたものではありません。

したがって、6,000Gの結果を「より正しい」「実際の設定に近い」と評価する比較でもありません。

同じ条件で表示を再現する

1. 記事末尾の「同じ条件で設定判別ツールを試す」からツールを開きます。

2. 機種が「マイジャグラーⅤ」になっていることを確認します。

3. 「入力モード」を選びます。

4. 開始ゲーム数を0にします。

5. 表1のCase 1に合わせて、総ゲーム数・BB・RB・ぶどう・チェリーを入力します。

6. ぶどう・チェリーの「有効」を両方ONにします。BB・RBは常に使用されます。

7. 「設定判別」を押します。

8. 表2・3と表示を照合します。

9. Case 2、Case 3へゲーム数と各回数をすべて置き換え、その都度「設定判別」を押します。

以前の入力が表示されている場合も、今回使う欄と有効状態を表に合わせて確認してください。入力を変えただけでは、前回の結果は更新されません。

使用した計算・データについて

この比較は、当サイトに登録したマイジャグラーⅤの参考値と、設定判別ツールの現行計算に基づいています。BB・RBはメーカー公表情報をもとにした登録値、ぶどう・チェリーは解析参考資料をもとに採用した登録値です。

計算式・重み・登録データ・前提の詳細は「計算方法・データの扱い」で説明しています。入力項目や未計測項目をOFFにする基本的な読み方は、関連記事「ジャグラーの設定判別をする前の心構え」をご覧ください。

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